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「災害時に生き残る」岩手県釜石市でサバイバルマスター講習会

 災害の時に役立つ技術を学ぶ子ども向けの講習会が、去年から岩手県釜石市で行われています。  8つのプログラムを修了し、合格すると認定される「サバイバルマスター」を目指し、学んでいる子どもたちを取材しました。  この講習会は、災害の発生から3日間、生き抜くすべを伝える活動をしている大阪市の一般社団法人「72時間サバイバル教育協会」が「サバイバルマスター」養成の一環で行っています。  サバイバルマスターの認定を受けるには、ファイヤー、ウォーターなど災害から3日間、生き抜く技術と知識を8つのプログラムから学びそれぞれ講習後の試験に合格しなければなりません。   4月29日、釜石市で8つのプログラムのひとつ「SOS」についての講習会が開かれました。釜石市では去年からサバイバルマスターの講習が行われていて、今回で6つ目のプログラムです。  この日は、釜石市と大槌町の小学生4人が参加し、講師からSOSについての説明を受けた後、建物などに取り残されたとき、どんな方法や道具を使って助けを呼べばいいのかなどを考えました。  そして、屋外に出てどのくらいの距離まで声や音が届くのか、さえぎる物がある時と無い時で音の届き方などの違いを実際に体験しました。  また、実技試験として救助が必要な人がどこで助けを呼んでいるかを捜索しSOSについて学びました。 佐々木智桜さん 「裏声も助けを呼ぶとき使えるんだなとはじめてしりました。8つのワッペン全部集めたいのでがんばります」 伊藤 聡さん 「(最近)災害が多い感じになっているので、いつここでまたここで起きないとも限らないので、まずは生き残れることをもう一回学び直そうと、今回は「SOS」編だろということでやらせてもらった。楽しみながら生きる力を高められるそんなプログラムになっています」  最後に筆記試験を行った結果、今回参加した4人は全員合格。修了証と合格した証のSOSのワッペンが手渡されました。釜石市でのサバイバルマスター講習会は今後も継続して行われます。

5月2日 19:46