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【介護疲れで妻殺害】86歳夫が起訴内容認める 初公判で検察「認知症患う妻の介護疲れで無理心中図ろうとした」岩手・盛岡地裁

検察は「介護疲れで無理心中を図ろうとした」と指摘しました。去年、岩手県二戸市の自宅で妻の首を絞めて殺害した罪に問われている86歳の男の裁判員裁判で、初公判が16日、盛岡地裁で開かれ、男は起訴内容を認めました。  殺人の罪に問われているのは、二戸市石切所の無職、畠山新平被告86歳です。起訴状などによりますと、畠山被告は去年11月、無理心中をしようと考え、自宅で妻の和子さん当時87歳の首を手で絞め、殺害したとされています。畠山被告は、自ら警察に通報。寝室で首をつっているところを警察に発見されました。  16日の初公判に車イスで出廷した畠山被告は、「間違いありません」と起訴内容を認めました。  裁判では量刑が争点となっていて、冒頭陳述で検察側は「被告が認知症を患う妻の介護に疲れ、無理心中を図ろうとした」と指摘。 一方、弁護側は「被告は過去に3度脳梗塞を患い、左半身に麻痺が残っている状態で、妻の介護の負担が大きく、限界に達した」などと情状酌量を求めました。 裁判は、17日に被告人質問が行われ、22日に判決が言い渡されます。

17:26