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【盛岡市役所建て替え】新庁舎候補地は「内丸エリア」が最有力 審議会が評価 22日決定へ

 建て替えに向けて議論が進められている岩手県盛岡市役所の新しい本庁舎についてです。有識者などでつくる審議会の会合が17日開かれ、候補地として「内丸エリア」が最も有力であるとしました。 市の担当者 「内丸が431、盛岡駅西が396、盛南エリアが333、というような形になりまして、 こちらの方でも内丸の方に優位性がある」  盛岡市は、老朽化などを理由に本庁舎の建て替えを計画していて、有識者などでつくる審議会を設置し議論を進めています。  整備エリアの候補地となっているのは、現在と同じ「内丸」のほか「盛岡駅西」、「盛南」の3か所です。  3つのエリアについて審議会の委員13人が、『市民の利便性』や『災害リスク』などの視点に基づいた15の項目を4段階で評価。市が、二重丸などの記号を0点から3点までの点数に変えて集計しました。  その結果、『内丸』が585点中431点で最も高く、次いで『盛岡駅西』が396点、『盛南』が333点でした。また、委員それぞれの評価で一番評価されたエリアは、『内丸』が7人と最も多く、次いで『盛岡駅西』が4人となりました。  評価の内容を見ますと項目のうち『経済的効果』では、『内丸』は、移転によるマイナス効果の方が大きく、ほかの2つのエリアは、すでににぎわいがあり移転に伴う効果は薄い。このほか、「災害対応・防災拠点」では、『内丸』の方が県や警察、病院との連携がとりやすい、などという意見がありました。 倉原宗孝会長 「すべてが良く、可能性があるエリアの評価の下にその中でも内丸が優位性が高いというようなことで出されて、ある意味、今までの議論がしっかり集約された結果が出たんではないか」  整備エリアを巡っては、盛岡大通商店街協同組合などが「内丸」への整備を求める要望書を市に提出していたほか、市議会の議員を対象に行ったアンケートでも「内丸」を希望する議員がおよそ7割を占めました。  審議会は、22日に整備エリアを決定し、その内容を8月上旬に市長に答申する予定です。

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